コンセプト
伝統とか
過去の記憶を背負ったモノの方が、
より美しく気持ち良い。
隅々まで清々しく凛とした空気。過去から連綿と続いてきた伝統と技。自然を慈しみ、生活の中に美を見出してきた日本。
「尺」は、かの日光社寺が保有する樹齢数百年とも言われる大径木の「日光杉」を伐採から請負う製材元「日光木材工業合資会社」と、和の趣を持つ建築を得意とし、静かで落ち着いた空間を生み出す「岡本和樹建築設計事務所」とが、日本の生活・伝統技能・自然という三つの要素を融和し、高次元のクオリティを持って共同作業を行う「共同創造」の住宅ブランドです。日光の地にとって杉は、歴史を携えた特別な木。一本一本に宿る力と美しさを、最大限に生かすことができる、職人たちの仕事。日光杉が重ねてきた何百年もの歴史に畏敬を込めて、伝統や過去の記憶を背負うモノたちの持つ、さらなる美しさ、気持ち良さを感じられる住空間を創造していきます。
伝統と歴史が今も息づく地、日光。
なかでも輪王寺、東照宮、二荒山神社などがある
日光山内は国宝や重要文化財が数多く存在する、
世界遺産に登録されている特別な場所。
暮らしと社寺と森とがともにあるこの場所で、
日光木材工業は林業を営んできました。
勝道上人により奈良時代の末に開山されたと伝えられている日光山。
この周囲一帯の森にある、日光社寺が保有する
樹齢300年から500年とも推定される杉の大径木を日光杉といい、
その希少さと目の詰まった木目の美しさから
銘木として知られています。
日光木材工業では祖父の代からこの山に入り
手入れを請け負ってきました。静かな森の奥にある、
古びた切り株にその痕跡を見ることができます。